しわの分類と治癒方法

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皮膚組織のしわの改善のためには、どの部分の深さに注入すればよいのでしょうか?

表情しわ : 顔面筋の収縮することで起こる状態。表情筋こ対しての治療

・A型ボツリヌス毒素製剤

ちりめんしわ : 肌のキメが深くなることで起こる状態。表皮層、真皮層に対しての治療

・注入用化粧水、ピーリング、レーザー、IPLなど

真皮しわ : 真皮結合組織の部分的崩壊の状態

・ヒアル口ン酸注入、A型ボツリヌス毒素製剤

たるみしわ : 真皮結合組織の機能低下と脂肪層の増減、バランスの崩れの状態

・ヒアルロン酸注入、スレッドリフト、A型ボツリヌス毒素製剤、脂肪吸引

(続く)

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皮膚の構造を考える

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皮膚組織のしわの改善のためには、どの部分の深さに注入すればよいのでしょうか?

一般的には真皮層がよいといわれています。真皮層は表皮下に位置し、およそ0.6 ~ 3.0mmの深さがあります。

これよりも浅い層(表皮)に注入した場合は、皮膚に凹凸ができやすくなり、スムーズな美しい皮膚表面を作ることはできません。

また、白濁したり、水癌のようになってしまうため注意が必要です。

では、探すぎた場合はどうでしょう。深く注入すると皮膚表面のしわの改善のために注入を行っているのに、少量のフイラー材の弾力だけでは皮膚組織がうまく持ち上がりません。

その結果、注入量が多くなってしまい、過注入の原因となり、中間組織に結節を生じたり、異物反応としての肉芽腫の形成や感染の原因になります。

適正な部位に適正な量を注入することが、生体に負担をかけることなく自然な仕上がりを生む大切な一歩です。

真皮下に注入を行う場合は、針先がどの位置にあるのか、皮下脂肪組織、筋組織、骨膜を感覚で区別できるように日頃のトレーニングが重要です。

歯科医師は日々の診療のなかで、根管治療なとεの際に0.1~0.5mm などの範囲で繊細な処置をしているので、慣れればそれほど難しくありません。

(続く)

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ブラックトライアングル

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矯正歯科治療や歯周病によって生じたブラックトライアングルの治療にも応用することができます。

歯肉に直接架橋型ヒアルロン酸を注入することで、組織治癒の改善を図る方法です。

患部歯肉の頬側、舌側(口蓋側)に0.1mLずつ注入します。

1ヵ月に1回の注入を3回繰り返して再評価します。

1ヵ月に1回注入するのは、細胞のターンオーバーに合わせて組織治癒の促進を図るためです。

あわせてプラークコントロールを含めたオーラルヘルスケアの徹底をTBIとともに行うことを忘れてはなりません。

(続く)

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手術時にヒアルロン酸を併用したガムスマイルの例

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ガムスマイルの手術時にヒアルロン酸製剤を応用する方法は、組織治癒力の向上と早期の創傷治癒を図ることが目的です。

通常のガムスマイルの手術は可動粘膜を紡錘状に切除術後、可動粘膜に創部があることが組織治癒を遅らせる原因になります。

なぜなら、日常生活で、食事や会話のたびに創部が伸展されるからです。

粘膜といえども創傷治癒が遅延し、感染の原因や疼痛の原因になります。

そこで組織治癒能力の向上を目的に、切除部分にヒアルロン酸製剤を塗布し、さらに縫合部分にもヒアルロン酸製剤を塗布し創部をカバーします。

このような応用によってヒアルロン酸製剤を使用しなかった症例と比べて組織治癒期間が短縮され、術後感染や疼痛の軽減を図ることができます。

創部への塗布の量は切除範囲により異なりますが、およそ0.5mL。

縫合部へのカバーは0.5mLです。

ガムスマイルとボツリヌス毒素

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ガムスマイルの治療方法にもヒアルロン酸治療を応用することができます。

赤唇のボリュームロスが原因のガムスマイルには、ヒアルロン酸注入療法は効果的です。

頬骨筋に対してA型ボツリヌス毒素を応用し、口唇の粘膜側、つまり口輪筋の内側にワイラー材を注入し口唇の動きに応じた治療を行いました。

いずれも処置時問は5分程度で、侵襲の程度も30Gの針穴だけです。

A型ボツリヌス毒素注入に関しては、3~6ヵ月の効果期間で可逆的な治療方法であるということ。

ワイラー材注入は1年前後の効果期間であることを伝えています。

抗菌薬や痛み止めの服用の必要はなく、日常生活は何ら規制されません。

また、他人から気づかれることもなく、ガムスマイルという症状だけが改善されています。

軟組織だけの侵襲により改善した一例です。

矯正歯科学的な治療や口腔外科学からのアプローチ方法とは少し異なった治療方法といえます。

たとえば矯正歯科学的な診療であれば、ブラケットの装着という点に躊躇を覚える方もいますし、治療期間の長さになかなか治療に踏み込めない患者もいます。

口腔外科手術となれば手術侵襲に抵抗を示す患者もいます。

その方法がベストであるかは患者本人が知っています。

私たち術者が必要なことは、どれがよいかの序列を決めるのではなく、各方法を正しく理解し、各方法の利点・欠点をしっかりと把握することだと思います。

そして把握したことをわかりやすい平易な言葉で患者に伝えることがもっとも重要です。