ヒアルロン酸のゲル硬度:G’

hiaruron2

現在使用されているヒアルロン酸は、連鎖球菌であるストレプトコッカスから人工培養によって生成された製剤です。

ヒアルロン酸線維原料と水溶液を混和してできたヒアルロン酸は架橋しなければ水溶液の状態です。

この状態の製剤が、整形外科や歯科口腔外科で関節痛を改善するために使用されているものです。

つまり非架橋型ヒアルロン酸は水溶液です。

この水溶液に架橋剤を添加することで、ゲル状の架橋型ヒアルロン酸に変化し、軟組織フィラー充填剤として使用されるのです。

架橋されたヒアルロン酸はゲル状に変化します。水溶液ではなくゲルに変化するため、架橋の強さによって異なった硬さに加工ができます。

このようにゲル自身の硬さのことをゲル硬度と呼びます。ゲル硬度は弾性率とも呼ばれます。高い弾性率を示すゲルは硬度が高く長期の持続性があります。

低い弾性率、つまり硬度が低いゲルは軟らかいため自然な感触が得られる一方で、生体内では酵素分解への抵抗が弱く、早期に吸収される傾向にあります。

ただし、ゲルが硬い、軟らかいといっても、皮膚の硬さに比較した話で、皮膚に比べて軟らかいといえます。

・G’または弾性率とよぶ
・高いG’=より硬度が高い(硬い) → 長期の持続性
・低いG’=より硬度が低い(軟らかい) → 自然で軟らかい感触
・ヒアルロン酸充填剤は、ヒトの皮膚(1~3Mpa)より硬度が低い(ヒアルロン酸は皮膚より軟らかい)