ガムスマイルとボツリヌス毒素

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ガムスマイルの治療方法にもヒアルロン酸治療を応用することができます。

赤唇のボリュームロスが原因のガムスマイルには、ヒアルロン酸注入療法は効果的です。

頬骨筋に対してA型ボツリヌス毒素を応用し、口唇の粘膜側、つまり口輪筋の内側にワイラー材を注入し口唇の動きに応じた治療を行いました。

いずれも処置時問は5分程度で、侵襲の程度も30Gの針穴だけです。

A型ボツリヌス毒素注入に関しては、3~6ヵ月の効果期間で可逆的な治療方法であるということ。

ワイラー材注入は1年前後の効果期間であることを伝えています。

抗菌薬や痛み止めの服用の必要はなく、日常生活は何ら規制されません。

また、他人から気づかれることもなく、ガムスマイルという症状だけが改善されています。

軟組織だけの侵襲により改善した一例です。

矯正歯科学的な治療や口腔外科学からのアプローチ方法とは少し異なった治療方法といえます。

たとえば矯正歯科学的な診療であれば、ブラケットの装着という点に躊躇を覚える方もいますし、治療期間の長さになかなか治療に踏み込めない患者もいます。

口腔外科手術となれば手術侵襲に抵抗を示す患者もいます。

その方法がベストであるかは患者本人が知っています。

私たち術者が必要なことは、どれがよいかの序列を決めるのではなく、各方法を正しく理解し、各方法の利点・欠点をしっかりと把握することだと思います。

そして把握したことをわかりやすい平易な言葉で患者に伝えることがもっとも重要です。